夫婦、身長差25せんち。

今日も明日も横浜で頑張っています

伊豆高原のうざったいペンションにもう一度泊まりたい

何年か前に行った伊豆高原のペンションは、どこだったんだろう。

 

学生時代からの友人と旅行へ行こう、ということになり伊豆高原のペンションへ行きました、8月生まれの友人のお誕生日祝いも兼ねていたので、たしか8月に行ったはず。

当時私はペンションのアットホームさが好きで、色々なペンションに泊まりにいっていたせいか、今ではその伊豆高原のペンションの名前を思い出せないでいます、すごくもどかしい。

 

そのペンションはイトウさんというご夫婦が経営されていて、旦那さんはどこか海外で修行した料理人だと言っていたような気がする、料理自慢の宿で提供される料理はどれも絶品でした。特にパエリアが美味しかったです。

宿自体はすごくこぢんまりしていて、たぶん客室は5部屋くらいしかなく、まさにイトウさんのおうちに泊まらせていただく、という雰囲気のペンション。一癖も二癖もある奥様の決めたルールがいちいちうざったく、だけれど口うるさいお母さんがいるみたいでなんだか落ち着く、そんな宿でした。

 

例えば、料理の写真は撮って良いけれどフラッシュはたいてはいけないとか、コースの最後に出される締めの一品の内容については口外してはいけないし写真もとってはいけないとか、お風呂に入っている時に脱衣場の電気を消してはいけないとか、とにかく決まりが細かいだけでなく、その決まりを定めている意味がわからないイトウルールが多くて、口うるさいお母さん宜しく、それらのルールを繰り返し何度も同じ事を言ってくるので、宿泊中はずっとうざったかったけれど、所謂面倒見の良いオバサンという雰囲気のイトウさんは、こちらがイトウルールさえ守っていれば、すごく決め細やかに私たちにおもてなしをしてくれました。

 

私たちは良い子なので、イトウルールに反することはなかったけれど、他のゲストの中にはルールを破っている人もいて、そういった人達はイトウさんに怒られてしまうのですが、イトウさんは口うるさいオバサンなので一度怒るとめちゃくちゃに長いのです。夜、注意したことを次の日の朝食の最中にも「昨晩のことなんだけどね、ああいうことされちゃうと他のお客さんに迷惑がかかるからね…」と引き続き怒るくらい長い、もうこの後チェックアウトするだけなのにずっと怒られているのを聞いて私は、きっとこのお客さんはもうこのペンションには来ないだろうなァと思うけれど、イトウさんはそれならそれできっと良いんだろうなァ、とも思いました。

 

料理も本当に美味しくて、イトウさんは始終うざったいけど可愛い人、という素敵なペンションに魅せられて、帰り際には「また来ますね」と元気よく伝え、友人にも「来年の夏にまた行こうね」と話していたけれど、実際その次の年の夏を迎える前にその友人は結婚していて「夏は彼の実家に行くから」ということで、あのペンションへの再訪は叶っていません。

 

「伊豆」「ペンション」で検索してみるけれど、それらしいものはヒットしないので、もしかしらたもうペンションは辞めてしまったのかもしれないけれど、名前だけでも分ければ良いのになァと悔しい思いです。

 


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※この写真は実際に宿泊したペンションではないけれど、こんな雰囲気