祖父は祖母のことが、世界一大好き
昨日は祖母の家にいきました。
数年前に祖父が他界し、独り暮らしになった祖母はとても料理が苦手なので、時々ごはんを作りに行っています。今回は、牛乳とニンジンを使って料理を作ってほしいというリクエストがあったので、クリームシチューを作ったところ「私はこんなメニュー思い付かなかった、すごい!」と驚いていました。
いや、そのふたつを使えと言ったらクリームシチューくらいしかないでしょう…と思ったけれど、とりあえず喜んでモリモリ食べていたので良かったです。
クリームシチューを食べたあとで、何か手伝いはあるかと聞くと、個人情報が書いてある廃棄の紙がたくさん溜まっていて困っている、と言うので一緒に細かく破る手伝いをしました、もちろん祖母の家にはシュレッダーはありません。
作業中、その紙ゴミの中から亡くなった祖父からのお手紙などが出て来たので「これ混ざっちゃってるよ」と言うと、何と書いてあるか聞かれたので読んでみると、出だしから『世界一大好きな人へ』と書いてあってとても可愛いく、なんだか感動してしまいました。
結婚して、60年近く経つ相手に書く手紙の出だしが『世界一大好きな人へ』だなんて、祖父は本当に祖母のことが最期まで大好きだったんだろうなあ、きっと途中で苦労したこともあったのだろうけれど、大好きな人と添い遂げられるなんて、とても素敵なので私も祖父母のような夫婦を目指したいと思いました。
手紙を読んで私が「じいじは、ばあばの事がずっと大好きだったんだねえ、よかったねえ」と言うと、祖母は「ずっと好かれるのも大変よ、ハハハ!」と言って笑っていて、これが勝ち組か!と思いました。
私の祖母は、特別美人というわけでもなく、器量が良い訳でもなく、家事全般は苦手で、特に料理はびっくりするくらい下手くそですが、祖父に一目惚れされてからずっと愛されていて、その祖父は何故かハンサムで、とても器用で日曜大工が得意な上、お給料をたくさんもらう部類のサラリーマンで、祖母は生涯お金に困ることなく専業主婦として暮らしながら子供を3人育て、今はローンの終わった持ち家に住み、年金をもらって悠々自適に過ごしていて、勝ち組以外の何者でもありません。
そんな家事全般が苦手な専業主婦だけど人生勝ち組の祖母に、なにが得意なのかと聞いたところ、草むしりならば1日中できるくらい得意だそうなので、私も将来庭付きの戸建てに住んだら、1日中草むしりを頑張って勝ち組になりたいです。
祖母はこんな人
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