夫婦、身長差25せんち。

今日も明日も横浜で頑張っています

海の見える家に住む祖母

祖母は横須賀の高台に建つ一軒家に住んでいます。

最寄駅からは歩いて15分くらいの距離だけれど、急で狭い坂をググイと登ったあとに、さらに急な階段を50段ほどヒーヒー言いながら上った先の高台に建っており、車では坂をググイのところまでしか行けず、最後は皆必ず歩いて階段を登らなければならない…という不便な場所です。脚とか骨折したらもう自力で帰宅はできない、自転車ですら階段を担いで家の前までは持ってこれないので、その高台に住む人たちは各々階段の下(公道)に置いておく、そんな立地。
 
数年前に祖父が亡くなってから、その階段に積もる枯葉を祖母は一人で掃除しなければならず、腰の悪い祖母にとってそれは大変かつもはや危険な作業なので、私とやわってぃ(夫)で祖母の家に至る途中の階段の枯葉を掃除しに行く…ということを定期的に行っています。
 
祖母もこの古い不便な一軒家の行く先を案じているのか、枯葉の掃除に行くたびにやわってぃに2階の窓からの眺望を見せては「海が見える家だから、売りに出せば買手はすぐに付くのよ」と言っている。
 
高台なので日当たりこそ悪くはないが、窓から見る景色の眼下には手入れのされていない木々がかなり生い茂っていて決して眺望が良いとは言えず、祖母自慢の「海」も、はるか彼方向こうにわずかに見える程度…。
 
祖母の言う「海が見える家」を買いたいという人で、すごく遠くにちょびっとだけ見える小さな海(しかも2階からしか見えない)のために、わざわざこんな山の上に立つ家を買う人なんているのか甚だ疑問ではあるけれど、優しいやわってぃはいつも初めて見たかのように「本当だ!海見える、きれいですねえ」と言って祖母を喜ばせています。もし私がオーシャンビューの家を買おうと思ってこの家を見に来たとしたら、こんなの詐欺だと怒ります。
 

f:id:Lisax:20180314142423j:plain

※写真は祖母の家とは関係ありません